最期を看取る覚悟が必要
社内TOC研修をしました。
昨日は、もう定例となった医療法人「みつわ会」さんでの社内TOCの事例の発表内部研修会を行いました。
ちょうど1年前に初めてTOCセミナーを行い、この1年で大きな成果を上げている施設さんです。
リーダー50人近くの参加ですが、
「あれっ いつもと違う感じがする・・・」
それぞれの施設・グループで分かれての発表なんですが、
チームリーダーの数名は、その中に入っていないんですね。後ろの方にいるんです。
だいぶ指示ゼロの自律的集団になってきているなーーと感じました。
さぁそこで、今回の発表。ちょっと数ヶ月の間があったので、どんな事例発表になるか 楽しみです。
アンビシャスターゲットツリーの発表が多い。
前々回に「アンビシャスターゲットツリー」の研修をしたので、今回の発表では、結構、その事例発表が多かったです。
目の前の物理的ボトルネックの改善が進み、当初見られていた詰まり解消をしているため、
中期目標に向かっての新たな行動に移っているチームが多いということです。
彼らの多くは、「自立支援」の成果が重要視される新政策に向けて、しっかりと取り組んでいて、
そのための新たな行動がドンドン進んでいます。
最初のチームの発表の時でした。
大目標「利用者様が何歳になっても、どんな病気になっても、自分らしさを持って生活するための支援を行えるデイになる」
それに向けての中間目標が、それぞれあるんですが、
その中の「アセスメントを実施して利用者様の希望を知り、叶えられるリハビリサービスを実施する」
その行動として、「アセスメントやカンファレンスの環境整備」発表でした。
そこでの、他のチームからの質疑が盛り上がる。盛り上がる。
「ケアマネとの情報共有のあり方のタイミングは?」これは、一施設とケアマネとの情報共有問題す。
「新しいことをドンドンやっていて、かえって忙しくなっていないの?」
でも これは自立支援のための、重要なこと。今は整理すること。環境整備すること。
荷物のチェック!
次の入所施設での発表も面白い。
今年は、投入段階の最適が進み、入所人数が増加したとのこと。
それは嬉しいコトなんですが、入退院の増加が、現場を忙しくしている。
今の状態では、1日〇〇人が限度。急な入退院の対応問題が出てきています。
「忙しい、大変って言うけど、TOC的にどうかならないの?」
「入退院の時間をずらせない?」
「何が大変なの?」
「荷物のチェックが大変」
入退院の大変さから「荷物のチェック」という具体的な言葉になったら、会場の雰囲気が変わる。
TOC的に解決方法がありそうだ。時間の関係で、具体的な解決方法は出てこなかったけれど、これは次回までの課題。
そうしていると、なんと!!根本問題が出てきました。
肺炎の根本問題
業務改善で出来た時間を「自主勉強会開催」をしていた入所施設。
「なんの勉強会しているの?」
「それをやっているなら、有料ホームも混ぜて」
「そもそも さっきの入退院が急にくる原因って何?」
「一番多いのは肺炎です」
「介護の我々も、もっとその病気に対して知るべき」
「それが急な対応の準備にも繋がるんじゃないの」
「でもですね。重症患者になればなるほど、ホームから入所施設に入院されることが多いんです。そこからまた病院に入院もある。」
「だから入所施設は入退院が多いんです」
その時です。
有料ホームのリーダーから
「私たちは、利用者の最期を看取る覚悟がまだ足りないのかも。その覚悟が必要」
最期を看取る
利用者の最期の場所はどこ?
病院?延命治療?
自宅での最期は理想かもしれないが、長年いた有料ホームでの見送られる最期と言う選択。
自立支援のための改善、改革を行っている「みつわ会さん」
業務改善で空いた時間を自主勉強会をするようになった。
勉強の質、内容の話になった。
そこで話題になった「最期を看取る覚悟」と言う言葉。
最期に「介護クラウド」セミナーを行ったのですが、
そこでも「看取る」「看取らない」の対立問題を、積極的に話しているグループ。
まだまだ 介護TOCは、進化します。
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