私にもTOC研修受けさせて下さい!

経営陣に訴えた女性

「TOC、TOCって上司から教えてもらったけど、
まだTOC研修受けていないんです。私にもTOC研修を受けさせて下さい!!」
と若い女性スタッフが声を上げた。

TOCで、様々な業務改善を起こしている介護施設の事でした。

昨年の12月に、リーダー約50人でTOC研修2日間を受講して、
それから3回、実施報告会というリーダー研修をしました。
総勢300人近くの施設ですので、介護施設としては大きな所です。

そんな スタッフのみTOC研修会の様子をブログにしました。

現場スタッフの介護にTOCを入れるメリット・デメリット

経営陣や主任クラスのリーダーの時の研修の時に、
介護施設にMQアップを目的とするTOCダイスゲーム研修を行うメリット・デメリットを話し合ってもらいました。

これって凄く介護現場では重要と思います。
現場スタッフは、更にどう思っているんだろう。
すごく興味がありました。

今回も、この話し合いの時間を、最初に行いました。
素直な意見が出てきて、「これは 面白くなりそうだぞ」

【メリット】
・動きの無駄をなくす
・給与が増える
・職場がより働きやすいものになり、余裕ができる
・利用者の支援方法を、その余裕で見つけ出される
・ボーナスアップ
・施設が安定する
・自分たちのモチベーションがアップ
・余裕が利用者への行事など、還元できる

【デメリット】
・利用者をコマのように動かしてしまう可能性がある
・収益だけにとらわれてしまう。
・利益があがっても、職員全体が実感できない
・決まった報酬があるため、一定以上の利益追求はできない
・利益が出ると、無駄な買い物や動きになってしまう
・効率化を追うことで、利用者や家族と接する機会が少なくなる
・雑な仕事にならないか心配

本当にTOCで効果あったの?

2日目、講義が始まる前に 受講しているスタッフさんに
「ちょっと聞いていい?」
「幹部や主任たちの事例発表会で、『こんなに改善しました!余裕も出来て、利用者に時間が割けるようになりました』って発表あるけど・・・」
「本当に TOCで 効果だしているの?」と聞いてみました。

「ええ、実は私がボトルネックの所にいたんです!上司達やみんなが話し合ってくれて、私一人の仕事を、みんなで交代制にしてくれたんです。そうしたら、凄く施設の業務が改善して、自分も すごくゆっくりしたんです。」

もう一人にも聞きました。
「時間に余裕を持つことが出来たんです。みんな 次々と利用者のために、改善しようという雰囲気になっています」

もう 嬉しくて嬉しくて。
ワビタン 頑張っちゃうよ。

直接、利用者に多く触れる現場スタッフ。
彼ら・彼女らが 一番 その変化に敏感です。

だから 「この変化を起こしたTOCって何?」と言う感じで
この研修を受けているんです。
「私たちが、一生懸命 話し合い、改善しているTOC、その研修を受けたい!」
そんな想いがいっぱいでありました。

2日目、すごく面白くなるよ!

あるスタッフさんは、
1日目が終了して、施設に戻ると、上司が
「TOC研修どうだった?」と心配して聞いてくれたそうです。
「計算が難しくて・・・まだよく分からない」
そう答えると、
「2日目、すごく面白くなるよ」と上司が言ってくれて、今日は楽しみですと話してくれた。

実は ここに参加している社員さんは、普段 ほとんど 話したことがない人達。
だから バラバラ組まれたチームで、最初は すごく緊張していたんです。
それが ゲームを進めるにつれて、
笑顔いっぱい。話し合いが積極的。真剣になったり、大笑いしたり。
「あんまりゲームが楽しすぎて。今日は、これをどう仕事に繋げるか考えたい」
そんなことを感想に言ってくれた人もいました。

この一人一人の力が、大きなパワーとなるんだろうな

すでに、いろいろと改善がなされている現場なので、
業務フロー作成は、どうなるかな?と思っていました。
施設から たった1人で来ている人もいる。
施設全体を見渡すことが出来ない可能性もある。

それでも、やっぱり 現場スタッフは、現場スタッフなりの
細かな所での 詰まりや不具合、利用者の声などを知っている。

主任リーダー達とは、違ったフローも出来たんじゃないかと思う。
これを、必ず現場に戻って、全員に「自分が考えた業務フロー」を伝え、成果・行動としてほしい。

最後に一人一人でた感想などを拾い上げます。
この一人一人の力が、大きなパワーとなって組織を強くするんだろうなと、感じたスタッフ研修でした。

【感想】

・初めての人が多く、最初は緊張しましたが、2日目になると、みんなで話し合える感じになった。それだったら、普段のチームで、もっともっと話し合いが活発になれば、もっとスムーズに仕事ができるんじゃないかと感じました。

・普段、上司の方が私たちに言っているTOCの改善の意味が分かった。そう意味で、上司達は、すすめていたんだ。

・普段の仕事では、自分の位置がボトルネックだったんですが、みなさんがTOCの改善をしてくれたお陰で、すごく気持ちが楽になりました。

・普段の業務は、もっと複雑なボトルネックの様子だと思うので、これをどう現場に生かすか、頑張っていきたい。

・入浴の部分がボトルネックと言う意識で現場で取り組んでいる。もっと改善できると思い、やっていきたい。

投稿者プロフィール

我孫子 勝広
我孫子 勝広管理人
・(株)ソフトパワー研究所の「TOCジュニアインストラクター」
・教育のためのTOC 国際認定資格
・山形県よろず支援拠点相談員
・合資会社そふと代表
・たくらみ屋

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