いつか行く介護の場所こそハッピーでありたい
「少し元気になったんだったら、うちに入所することは無理です!」
「少し元気になったんだったら、うちに入所することは無理です!」
数年前に、死んだ母の話です。
リハビリ病院を三ヶ月たったので退院することになり、
糖尿病で、かつ痴呆でもあった母の介護入所先を探していた時の事です。
ある施設に電話をしました。
「リハビリも済んで、前より元気になり、少し歩けるようになりました。」
自分としては、前より元気に歩けるようになった母が嬉しくて、
そんなことを、これから入所をお願いしようと思っていた時に、電話で話したのです。
「あああーー。それだったら うちに入所するのは無理です!」
「えっ!!」
困惑した。
元気になったことを、リハビリ病院の方々は、喜んで話してくれたし、自分も嬉しかった。
痴呆ながらも、口を真一文字に結んで、一生懸命 歩こうとする母。
そんな回復した姿を見て、嬉しかった。
でも、電話先の施設では、元気になったのは、「マイナス要因」
少し歩けることが、入所できない要因。
結局、「勝手に歩き回れる訳ではない」との判断で、入所した。
その後、1年未満に、そこで亡くなった。
介護の現場は、いずれ自分が行く場所
そんな母の経験もあった介護という現場。
介護は、いずれ自分自身も行く場所。
そんな介護の現場は、「利用している人・働いている人・預ける家族」が幸せな現場であってほしい。
その現場に、TOCという理論が発揮できないか!
ブラックなんて言われてることもある。
そんなんじゃいけない。
「金儲け主義の所もある」
そんなんじゃいけない。
今回で4回目の介護現場で行ったTOC実践報告発表会。
自分が関わらせてもらっている施設の発表会です。
毎回、毎回、現場のスタッフの真剣な取り組みに
驚きと感動を頂く会なので、今回もすごく楽しみでした。
自立支援が全体最適であると気づいた発表会
全介助の方を、一部介助に。
TOCで時間に余裕を持ったスタッフが
「過剰な過保護な介護にならないようにするためにどうするか?」
利用者が自分でやれるように、「見守る」時間を大切にしよう。
退所できる数をもっと多くしたいね。
こんな笑顔が出てきている。それだったら、もっと家族にその様子を伝えたらどう?
出てくる意見が とても 心地よい。
みんなが、利用者のために どうすることが一番良いかを 必死に考えている。
TOCの目的は MQアップ(利益アップ)である。
それは 間違いない。
でも
でも
この介護施設では、最初の最初ですね。
全員で、MQアップのTOCを介護の現場に導入することのメリット・デメリットを話し合いました。
真剣に話し合いました。
あれが、今の皆さんの変化に影響していると思います。
介護TOCが大きく大きく動き出してきました
働いてるスタッフは約300人。
リーダー50人の研修であるが、
他のスタッフから
「TOC・TOCって言うけど、自分たちもTOC研修を受けたい!!」と希望がでて、
来週 17人で追加でスタッフだけのTOC研修もやることになりました。
介護TOCでの事例発表の依頼が、いっぱい来ています。
鶴岡、東京、大阪、大分での実践発表があります。
また施設見学の希望も多くなってきたとのこと。
ますます楽しみな 介護TOCの道を切り開いています!!
介護TOCが 大きく大きく 動き出してきました。
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